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楽天SPUの改悪。楽天証券におけるポイント投資の必要額が120倍

楽天証券のポイント投資は、楽天市場のSPU対象です

楽天証券では、楽天スーパーポイントを利用したポイント投資ができます。
ポイント投資で投資信託を購入した場合、一定条件を満たすと楽天SPUの対象になります。

従来は、以下の条件でした。

  • 楽天ポイントコースの設定
  • 500円分以上のポイント投資(投資信託)

上述の条件を満たした場合、ポイント+1倍になります。
たった500円でポイント+1倍となるため、大変にお得な制度でした。

このSPUが2022年4月より、改悪になります。
同等のSPU対象となるための必要額が、120倍です。

解約は残念なことですが、利用する方が増加したことの裏返しかと思います。
ポイント投資を行う方が増えたということは、世の中の流れが変わったことの証明です。

投資を身近に感じられるようになったことを喜びつつ、改悪の内容について、まとめます。



2022年4月移行の楽天証券におけるSPU条件

2022年4月1日以降、楽天証券のSPU条件は以下の通り変更になります。

【変更前:ポイント+1倍】 * 楽天ポイントコースの設定 * 500円分以上のポイント投資(投資信託)

【変更後1:ポイント+0.5倍】 * 楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定 * 当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)

【変更後2:ポイント+0.5倍】 * 楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定 * 当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)※米株積立および買付手数料無料海外ETF(9銘柄)除く

変更後は、+0.5倍ずつ、2つの条件に分かれます。
それぞれ、必要額は30,000円です。

変更前と同等、ポイント+1倍を満たす場合、2条件で60,000円が必要になります。
これは、変更前の500円から比較すると、120倍です。

気軽に投資できる金額ではなくなりました。
変更前後を問わず、楽天スーパーポイントと現金を合わせて、条件の金額を満たすことが必要です。
必要な楽天スーパーポイントは変わらず最低1ポイントですが、その場合、必要となる現金が増加します。


楽天SPUで還元できるポイント数について

変更前の条件は、ポイント投資としての入口の役割を果たしていたように思います。
500円でSPUを満たせば、簡単にポイント還元でお得になりました。

実際、条件を満たすためのポイント数と、還元されるポイントをまとめたグラフが以下です。

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必要ポイントとポイント還元の関係性

月内の購入金額が50,000円になると、還元率1%で500ポイントの還元です。
これだけで元を取ることができます。
51,000円を購入した場合には、510ポイントが還元され、お得になります。

ハードルは、とても低いです。

ここで、同グラフを変更後のポイント数で確認します。
まずは、必要額30,000円で、ポイント+0.5倍のグラフです。

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必要ポイントとポイント還元の関係性

続いて、必要額60,000円で、ポイント+1倍のグラフです。

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必要ポイントとポイント還元の関係性

いずれも、必要金額に対して、還元されるポイントが少なすぎます。
単純計算で、1%還元の場合、投資額60,000円を取り戻すには、600万円の購入が必要です。

これは明らかに、変更前とは、お得度が違います。
楽天スーパーポイントのために、変更後も楽天証券でSPUを満たすことは、非常に非効率に思います。


変更後も楽天SPUを目指すべき方

ここまでまとめて、変更後も楽天SPUを目指すべき方は、一握りのように思います。
多くの方にとって、楽天SPUを目的として投資をする時代は、終わりました。

今後は、毎月定期的に投資を行っている方だけがSPUを満たす形になりそうです。
毎月60,000円を投資信託に投資している方は、投資方法を少し変更するだけで、条件を満たせます。

楽天SPU条件達成後に、購入した投資信託や米国株式を売却する方法も一案です。
しかし、投資本来の目的から逸脱していることと、短期の値動きによる損失が発生する可能性があります。
とても、おすすめできる方法ではありません。


最後に

今回は、まもなく変更になる、楽天証券の楽天SPU条件についてまとめました。
残念な変更ではありますが、投資を行う方が増えたであろう事実は、喜ばしいものです。

楽天経済圏はポイントが貯まりやすく、とてもお得です。
ゆきたんたんも、楽天経済圏を利用しています。

今回の改悪を受けて、楽天経済圏を抜けることは考えていません。
しかし、毎月SPUを満たすことが難しくなったことは、事実です。

投資金額の大小もありますが、米国株式を円貨決済するなど、心理的なハードルが高い部分があります。
ゆきたんたんの場合、直接外貨決済で買い付けているため、わざわざ手数料を支払う理由がありません。
外国株式を購入したことがない方にとっては、さらにハードルが高いものと思われます。

無理をしてポイント還元を満たすのではなく、適度な距離感が重要です。
SPUを目的として、疲弊するようでは、本末転倒です。

投資もポイント還元も、完璧を目指すのではなく、自分に合った距離感で付き合っていくことをおすすめします。


以下、関連記事です。

投信ブロガーがおすすめの投資信託をランキング付けする、Fund of the Yearというランキングがあります。
昨年のランキングについて、以下にまとめています。

楽天スーパーポイントは、投資を行うだけではなく、ポイント運用を行うことができます。
ポイント自体を運用することで、ポイント数を増加させることができます。

楽天スーパーポイントを貯める一番の近道は、楽天カードを利用することです。
楽天カードを作成することで、楽天経済圏への一歩を踏み出すことができます。

https://www.yuki-tantan.com/entry/2019/03/22/200000