現行の一般NISAは2023年に終了予定
投資を行う上で、利益が非課税となるNISA口座は重要な要素です。
課税口座の場合、発生した利益の約20%は税金としてなくなります。
税金として、利益が現象することを嘆くつもりはありません。
税金は納めるべきものであって、当然の義務です。
ポイントは、NISA口座を利用した場合、この利益は非課税となる点です。
税金を減らすことは、そのまま利益を増長することに繋がります。
せっかくの利益は、少しも減らしたくないものです。
そのためにも、NISA口座は選びうるお得な選択肢です。
しかし、NISA口座の中でも一般NISA口座は2023年に終了します。
そこで2024年より登場する新しい制度こそが、新NISAです。
新NISAは少々複雑な制度のため、今回ご紹介です。
つみたてNISAは、現行のまま継続します。
新NISAは2階建て、2つの機能
新NISAは、2階建てとして2つの機能を有しています。
- 1階：現行つみたてNISA
- 2階：現行一般NISA
現行の一般NISAと現行つみたてNISAの2つが組み合わさった形になっています。
一般NISAは、投資期間の都合により、長期の資産形成に向かないという指摘があります。
そのため、つみたてNISAを組み合わせたのかと推察します。
現行の一般NISAと新NISAとの投資額の違いについては、以下に一覧化します。
| 項目 | 現行NISA | 新NISA |
|---|---|---|
| 1年間の投資額 | 120万円 | 1階20万円、2階102万円 |
| 5年間の累計投資額 | 600万円 | 610万円 |
新NISAは、現行NISAよりも投資額が若干増加しています。
非課税期間は、5年間で変更ありません。
現在、一般NISAを利用している方は、新NISAかつみたてNISAのいずれかを選択することができます。
個別株を非課税にしたい方は、新NISAを選択することになります。
投資信託をメインに購入する方は、つみたてNISAを選択した方が年間の投資額が多くなります。
現行NISAから新NISAはロールオーバー可能
現行の一般NISAを利用している方は、新NISAへのロールオーバーができます。
これにより、2019年以降に購入した株式について、最大10年間の非課税運用が可能です。
投資信託についても、1階部分へのロールオーバーが可能です。
新NISAでの非課税期間終了後、つみたてNISAへのロールオーバーも可能となる予定です。
新NISAからつみたてNISAへのロールオーバーは、まだ予定段階ではあります。
ロールオーバーを行うことができれば、非課税期間が単純に長くなります。
その分だけ、利益を積み上げることができます。
ジュニアNISAは延長されず、廃止が決定
2023年には、ジュニアNISAの新規口座開設が終了します。
それだけではなく、払い出し制限の撤廃も発表されました。
ジュニアNISAにおいて、18歳未満の払い出し制限は大きなデメリットでした。
投資を行うことで、資金が拘束されてしまうことが利便性に欠けます。
このデメリットのためか、ジュニアNOSAの口座数は伸び悩むことになりました。
非課税期間はそのままに、デメリットが解消したことで一定の駆け込み需要がありそうです。
今からでも、2023年までは3年分の運用ができます。
最後に
つみたてNISAの登場により、一般NISAの使い道は個別株がメインになりました。
棲み分けができていることで、一般NISAの価値があります。
他方、長期の資産形成という意味では、5年という投資期間は短いです。
適宜売買を行い、資産を形成する必要があります。
デイトレードを推奨するつもりはありませんが、タイミングを見計らう必要があります。
現在一般NISAを利用している方は、次のNISA口座をどうするか、嬉しい悩みができました。
ゆきたんたんは、新NISAへの移行を考えています。
現在保有している個別株を、そのまま移行できた方が良いです。
一部購入した投資信託についても、新NISAに移行可能です。
少しでも非課税期間を長くすることで、利益が大きくなる可能性が高くなります。
制度はきちんと理解して利用することで、お得を享受することができます。
以下、関連記事です。
NISA口座では、投資信託を購入することができます。
投資信託を購入する一つの基準として、実際に投信ブロガーが選んだものは魅力的です。
ゆきたんたんは、妻のつみたてNISAを開設しました。
妻自身も、投資への興味が着々と増加しています。
愛娘、愛息共にジュニアNISAの口座を開設しています。
自動的に通常の口座も開設できるため、将来のための投資です。
- 作者:中野 晴啓
- 発売日: 2019/03/28
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