アセットアロケーションという考え方
投資を行う上で、アセットアロケーションを意識することは重要です。
アセットアロケーションは、「資産(アセット)配分(アロケーション)」の意味です。
株式と債権の配分をどのようにするか、配分次第でリスクとリターンが変わります。
似た言葉として、ポートフォリオがあります。
ポートフォリオは保有資産の組み合わせを示します。
現在の預金と株式と債権の割合がどれくらいかを表します。
ゆきたんたんは、投資を始めた頃はアセットアロケーションを意識していませんでした。
株式100%の方がリターンが大きいため、債権は不要と思っていました。
しかし株式にはリスクがあるため、暴落時には評価額が大きくマイナスになります。
今回は、アセットアロケーションの考え方についてまとめます。
正解がある話ではありませんが、知っていると知らないのでは大きく違います。
自らのリスク許容度を把握した上で、身の丈に合った投資を行うことが大切です。
長期投資を始める前に
つみたてNISAをはじめ、ジュニアNISAやiDeCoなど、長期投資を行う場面が増えました。
投資信託をドルコスト平均法で長期に渡って購入する方法が浸透し始めています。
それに見合った、低コストの良い投資信託も発売されるようになりました。
多くの低コスト投資信託が発売されたことで、簡単に分散投資をすることができます。
国内投資家、海外投資か。
株式か、債権か、はたまた不動産投資か。
国内投資だけでは、日経平均にのみ連動するポートフォリオになります。
海外投資をすることで、日経平均が下がっている時にも評価額が上がる可能性があります。
投資対象を分散することで、リスクとリターンを調整することができます。
つみたてNISA、ジュニアNISA、iDeCoは、いずれも長期投資です。
事前にアセットアロケーションを検討し、身の丈に合ったリスクを取るようにしましょう。
投資で大切なことは、負けないこと、退場しないことだと考えています。
投資対象のリスクとリターン
投資対象によって、リスクとリターンの大きさは異なります。
SMBC日興証券のサイトに分かりやすい図がありましたので、拝借します。
一般に、リスクとリターンには相関関係があります。
リスクが高い商品は、それだけリターンも大きいです。
その逆として、リスクが低い商品は、リターンが低いです。
ここで言うリスクは、値がどれだけぶれるか、です。
また、一般的に国内より海外の方がリスク、リターン共に高いです。
海外株式は最もリスクが高く、リターンも大きい商品です。
反対に、国内債券は最もリスクが低く、リターンも小さい商品です。
どれか1つの商品のみを購入することもできますが、おすすめは分散投資です。
投資の世界には「卵を1つのカゴに盛るな」という格言があります。
1つのカゴでは何かあった際に全て割れてしまうため、分散が必要ということです。
おすすめのアセットアロケーションの考え方
アセットアロケーションを決定する際の考え方について、記載します。
あくまで、一般論として語られる一つの方法です。
誰にとっても最適、というものではありませんが知っておくと便利です。
その方法こそ、「100 - 年齢」でリスクを考慮するものです。
例として、20歳の方であれば100 - 20 = 80のため、80%は株式、20%は債券です。
60歳の方の場合は、100 - 60 = 40(%)の株式を購入し、残り60%は債券です。
20歳の方の例を、以下に示します。
商品 | 割合 |
---|---|
株式 | 80% |
海外債券 | 20% |
これは、年齢に応じて取り得るリスク商品の割合を勘案したものです。
年齢が若ければ、それだけ投資期間が伸びるため、積極的にリスク商品を購入できます。
投資期間が短くなるにつれて、ディフェンシブに投資することがおすすめされます。
国内と海外の考え方
ここまできて、国内株式と海外株式のどちらを購入するか迷うこともあると思います。
基本的には、上述した「100 - 年齢」で考えることがシンプルです。
20歳の方を例として、以下にアセットアロケーションを記載します。
商品 | 割合 |
---|---|
海外株式 | 64% |
国内株式 | 16% |
海外債券 | 16% |
国内債券 | 4% |
これは、株式:債券=80:20の比率で購入しています。
その上で、それぞれの海外と国内の比率は、海外:国内=80:20比率です。
このように考えることで、アセットアロケーションを考えることができます。
最後に
今回は、アセットアロケーションの考え方についてまとめました。
つみたてNISA、ジュニアNISAや、iDeCoなど長期投資をする場面が増えました。
アセットアロケーションを理解した上で、投資をした方が手堅く投資できます。
株式100%のアセットアロケーションは、リスクとリターンが大きいです。
いざ売却するタイミングで評価額が低くなっていると、取り返しがつきません。
どうなるか分からないからこそ、手堅くいくことも大切です。
長期投資は、一攫千金を狙うものではありません。
こつこつと積み立て、着実に利益を増やすものであると考えています。
そのためにも、アセットアロケーションは重要です。
以下、関連記事です。
ポートフォリオに債権を加えることの重要性を以下にまとめています。
最初からアセットアロケーションに組み込むことで、一定の比率を維持できます。
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