2019年7月、電子マネーの還元率が引き下がります
セブン&アイ・ホールディングスは、nanacoの還元率を引き下げることを発表しました。
2019年7月より、1%から0.5%になります。
20%還元がひしめく中で、還元率の引き下げとは思い切った対応です。
意図としては、新しい決済手段の7payやセブンマイルプログラムを利用してほしいようです。
2019年9月以降はnanaco/7payとセブンマイルプログラムで併せて、1%還元となるようです。
セブンマイルプログラムは、2019年9月に新しいプログラムに変更されるとのことです。
nanacoポイントとセブンマイルという2つのポイントプログラムは、分かりにくいです。
何故こういった、手間を掛けなければならないのか。
その辺りの状況について、まとめてみます。
単体で見ると還元率が引き下げられたnanacoの状況についても、まとめます。
それでもnanacoを利用する価値があるか、再確認します。
nanacoと7pay、セブンマイルプログラムとは
前述の通り、セブン&アイ・ホールディングスは複数の決済手段、アプリを提供しています。
まずは、これらについてご説明します。
ここを理解していないと、今回の改定の狙いが見えにくくなります。
ご紹介する内容は、以下の3つについてです。
- nanaco
- 7pay
- セブンマイルプログラム
nanacoと7payが決済手段で、セブンマイルプログラムはアプリによるロイヤリティプログラムです。
nanaco
nanacoは、キリンがトレードマークの決済手段です。
セブンイレブンで利用できる電子マネーとして、有名です。
セブンイレブンはキャッシュレス化に出遅れているため、未だにnanacoのイメージが強いです。
仕組みとしてはプリペイド式で、カードタイプとアプリによるモバイルタイプがあります。
還元率はいずれも1%であり、nanacoポイントを貯めてnanacoの残高に交換することが可能です。
このnanacoの還元率が引き下げられ、0.5%となります。
nanacoの詳細については、以下で記事にまとめています。
7pay
7payは、2019年7月から始まるバーコード決済サービスです。
nanacoと異なり、セブン&アイグループ以外の店舗でも利用することが可能です。
バーコード決済ですので、他の○○ペイと同様に利用できます。
7payの還元率は、200円(税抜)につき1nanacoポイントのため0.5%です。
バーコード決済の還元率としては、一般的です。
nanacoと比較してしまうと、どうしても還元率の低さで見劣りしてしまいます。
そのため、7payの開始と共にnanacoの還元率が引き下げられる形となりました。
セブン&アイホールディングスとしては、7payの利用者を増加させたいのかと思います。
セブンマイルプログラム
セブンマイルプログラムは、支払額に応じたマイルを貯めることができます。
セブンマイルは、セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループで貯めることができます。
このセブンマイルを貯めるためには、それぞれの店舗のアプリをインストールする必要があります。
セブンイレブンを利用する場合、セブンイレブンのアプリをインストールします。
イトーヨーカドーを利用する場合、イトーヨーカドーのアプリをインストールします。
実店舗で利用しようとすると、店舗ごとのアプリが必要となるため正直かなり手間です。
このセブンマイルプログラムが2019年9月に新しいプログラムへと変更されます。
詳細は不明ですが、0.5%の還元率となり、最終的にはnanacoポイントに交換できるようです。
最初からnanacoポイントが得られない点は、正直謎です。
現行のロイヤリティプログラムについては、以下にまとめています。
nanacoの利用価値
2019年7月以降の状況については、まだ未定の部分も多いです。
そのため、nanaco/7payとセブンマイルプログラムの組み合わせが本当にお得かはまだ判断できません。
そんな状況で、今後nanacoを利用する価値はあるでしょうか。
結論としては、まだまだnanacoには利用価値があります。
それは、税金を払えることです。
クレジットカードから入金したnanacoで税金を支払えば、クレジットカードのポイントが貯まります。
税金の支払いについては、nanacoポイントの付与対象外です。
最初からポイントが貯まらないため、還元率の引き下げは影響ありません。
税金をクレジットカードで支払う場合、現状ではnanacoを利用するしかありません。
この利用方法がある限り、nanacoには利用する価値があります。
最後に
ゆきたんたん自身nanacoを利用しているため、今後も情報が分かり次第記事にまとめます。
税金を支払うことができる稀有な電子マネーなので、まだまだ利用価値があります。
それでも、今回の改定で出番は急に減ってしまうかもしれません。
セブンマイルプログラムは、現状では決済手段を問いません。
nanaco/7pay以外の決済でもマイルは貯まるため、メインのクレジットカードを利用した方がお得です。
今後は還元率の点でも、他の決済手段がお得になりそうです。
ユーザにとって、利用しやすい決済手段は何か。
それを無視した改定となってしまう場合、他の決済手段を選択する可能性があります。
セブン&アイホールディングスの発表が楽しみです。
少なくとも、今よりもお得になるような発表は現時点ではなさそうです。
以下、関連記事です。
nanacoは、複数の種類があります。
それぞれメリット、デメリットがあるので事前に確認しておきましょう。
新生銀行のポイントプログラムでは、nanacoポイントが貯まるようになりました。
Tポイント、dポイント、nanacoポイントのいずれかを貯めることができます。
nanacoモバイルを利用している場合、ラッキータッチが利用できます。
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