がんと診断確定された場合に、住宅ローン残高の50%を保障
住宅ローンを契約する際、団体信用生命保険(団信)の契約は必須です。
契約者に万が一があった場合、保険金が支払われます。
一般的には、死亡・高度障害時に保険金が支払われます。
残された家族が引き続き、住み続けることができます。
保険金額は、住宅ローンの残債分となります。
そんな住宅ローンですが、新しい特約が発売されています。
それが、がん50%保障特約です。
がんと診断されると残債が半減します。
ソニー生命のがん50%保障特約より、イメージを拝借します。
ゆきたんたんも、住宅ローンを契約する際にはがん50%保障特約を検討しています。
今回は、そんながん50%保障特約について、まとめてみます。
団信は、収入保障保険的な考え方
そもそも団信は、生命保険の収入保障保険と考えることができます。
保険金額である住宅ローンは、返済を行うことで残債が徐々に減少します。
生命保険の1つである、収入保障保険と同じく年数と共に保険金が減少する形です。
物件価格3,000万円、35年の住宅ローンを組んだ場合を例とします。
すぐに万が一の事態が発生すれば、保険金額はそのまま3,000万円です。
残念ながら3,000万円の現金が手に入るわけではなく、3,000万円分の物件が手に入るわけです。
住宅ローンを30年近く支払い続け、残100万円のタイミングで万が一の事態が発生したと仮定します。
その場合の保険金は、100万円分です。
保険金としては、かなり少なくなっていますが、30年の間に必要となる金額は変わります。
団信が収入保障保険で良い理由
団信は、あくまで住宅ローンに対する生命保険であって、これ1つで生命保険が足りるわけではありません。
メインとなる生命保険は個人で契約し、さらに追加で収入保障保険に入るイメージです。
そのため、団信は収入保障保険で十分であると考えています。
以下は、先の例を用いて、収入保障保険が適切な理由を補足説明です。
物件購入時に万が一が発生した場合、住宅の頭金などを支払い、貯蓄が十分ではない可能性が高いです。
また、子どもがいれば、各種教育費や大学進学といったイベントが想定されます。
そのため、3,000万円という保険金額は決して多くないと考えています。
もっとも、その後、同じ物件に住み続けるかは別の話です。
売却して、家賃の安い住宅に引っ越すことも選択肢です。
次に、30年後に万が一のことが発生した場合は、貯蓄が十分である可能性が高いです。
もしかすると退職しているかもしれませんので、十分に貯蓄をしておくべきです。
子どもがいたとしても、もう独立していることが想定されます。
このように、ライフステージによって、生命保険で準備すべきお金は異なります。
メインの生命保険と団信の合計で、必要金額に足りるかどうかを検討して下さい。
ゆきたんたんは、貯蓄があれば、生命保険は不要と考えています。
がん50%保障特約のメリット
そもそも団信には金融機関によって、通常の死亡・高度障害以外に八大疾病に備える特約があります。
また、がんと診断された場合に住宅ローンの残債100%が支払われる特約もあります。
これらの特約は保険料が発生し、住宅ローンの金利に上乗せされます。
一方で、がん50%保障特約のメリットは、以下の2点です。
- 保険金が少ない(50%)分、保険料にあたる上乗せ金利が発生しない
- 診断確定時に保険金が支払われる
特に、上乗せ金利がない点がメリットです。
通常の団信に加入するついでに、がん50%保障特約を付保することができます。
がんに対する保障は、医療保険の分野です。
2人に1人が罹患すると言われているがんに対する備えは、十分でしょうか。
もし足りないようでしたら、選択肢の1つとして良い選択肢です。
近年では、がんでも入院する日数は減少しつつあります。
がん50%保障特約は、診断確定時に一時金として保険金が支払われます。
がん50%保障特約を取り扱う金融機関
がん50%保障特約を取り扱う金融機関は、以下の通りです。
金融機関によって、名称は多少異なります。
- じぶん銀行
- ARUHI
- ソニー銀行
いずれの金融機関においても、がん50%保障特約は満50歳までの方が申込できます。
これから契約する方は勿論、借り換えを検討している場合は年齢制限にご注意下さい。
最後に
ゆきたんたんは、医療保険は最低限の保障しかカバーしていません。
がんと診断確定した場合、一時金と入院無制限の保障は準備しています。
それでも、金額が少な目ですので、貯蓄とがん50%保障特約で備えたいと考えています。
がん50%保障特約は保険料が発生しないため、気軽に加入することができます。
住宅ローンを契約すると団信の契約は必須となるため、がんも併せて備えることができます。
勿論、何もないに越したことはありません。
万が一のことも考えておくことで、今後の生活に対するリスクを減らしておきましょう。
何かあった時に、どうすることもできない状況だけは回避したいと考えています。
その準備をするのは、健康な時です。
以下、関連記事です。
住宅ローンの金利タイプについて、固定金利と変動金利のおすすめ理由をまとめています。
それぞれ一長一短ですので、自分に合っていると思う方を選択して良いです。
物件を購入して住宅ローン減税を受ける場合でも、納税額によってはふるさと納税が利用できます。
ふるさと納税の税金面のメリットについては、以下にまとめています。
住宅を購入するときには考えたくないことですが、大規模な災害はいつ発生するか分かりません。
事前に備えておくことで、万が一の場合に慌てないようにしておきましょう。
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