Suicaのポイント還元率を本気で考えてみる
通勤・通学でJR東日本を利用している方は、Suicaを利用していると思います。
Suicaは、電子マネーの代表格として有名です。
ところで、二重取りができるポイントプログラムが存在することは、ご存知でしょうか。
意外と、知らない方が多いのではないかと思います。
JRE POINTというポイントプログラムを活用することで、Suicaはポイント還元率3.0%超となります。
ただしSuica単独の還元率は1.0%ほどで、ビューカードというクレジットカードも必要です。
シーンは限られますが、どうやって高還元率を達成するのか。
それを今回は、まとめてみます。
JRE POINT
今回の肝となるポイントプログラムは、このJRE POINTです。
これは、JR東日本グループが提供するポイントプログラムです。
まずはこのポイントプログラムに参加しないと、始まりません。
Suicaは単体で持っていても、自動的にはポイントは貯まりません。
JRE POINTにアカウントを作成し、以下のカードをそれぞれ紐付けることでポイントが貯まるようになります。
- JRE POINTカード
- Suica
- ビューカード
JRE POINTは、以下のタイミングでポイントが貯まります。
支払うお店やサービスによって、還元率が変わるのがポイントです。
それが全容の理解をややこしくする原因だと思いますが。
タイミング | 還元率 | 詳細 |
---|---|---|
カードの提示で貯める | 1.0% | 加盟店でカードを提示すると、100円(税抜)ごとに1ポイント |
Suicaの利用で貯める | 0.5~1.0% | 加盟店でのSuicaの支払で100円or200円(税込)ごとに1ポイント |
ビューカードの利用で貯める | 0.5~1.5% | ビューカードの利用で1,000円(税込)につき5ポイントor15ポイント |
カードの提示で貯める
JRE POINTにJRE POINTカードかビューカード(JRE POINTカード機能搭載)を紐付けると、利用することができます。
Suicaではなく、物理カードが必要となります。
加盟店でカードを提示すると、100円(税抜)ごとに1ポイント貯まります。
還元率は1.0%ですので、通常のポイントカードと同様に考えることができます。
また、加盟店の一覧は、実際に公式HPを見て頂いた方が分かりやすいかと思います。
JRE POINTカードの提示でJRE POINTが貯まるお店 JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
Suicaの利用で貯める
JRE POINTにSuicaを紐付けると、利用することができます。
加盟店でのSuicaの支払で100円or200円(税込)ごとに1ポイント貯まります。
還元率は、0.5~1.0%です。
支払でポイントが貯まるので、クレジットカードなどのポイントと同様に考えられます。
こちらも加盟店については、公式HPを確認下さい。
各店舗の還元率についても、記載されています。
登録したSuicaのご利用でポイントが貯まるお店 JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
ビューカードの利用で貯める
JRE POINTにビューカードを紐付けると、利用することができます。
ビューカードの利用で1,000円(税込)につき5ポイントor15ポイント貯まります。
還元率は、0.5~1.5%です。
こちらも支払でポイントが貯まるので、クレジットカードのポイントと考えられます。
1.5%の還元率にするためには、ビューカードでSuicaへのチャージや定期券・きっぷの購入をする必要があります。
それ以外のビューカードの使用は、0.5%の還元率です。
Suicaを取り巻く過去のポイントプログラム
JRE POINTは2016年からサービスは開始していましたが、以下のポイントプログラムが並行していました。
2018年6月28日をもって、ポイントの統合が完了したので、経緯を含めてまとめてご紹介です。
今まで移行期間でしたので、調べると過去の情報がたくさん出てきます。
参考までにまとめますが、もう、種類があり過ぎて、何が何やらです。
- JRE POINT
- JRE POINTカードのポイントプログラム。今後メインとなる。2018年6月28日をもって、各ポイントからの統合が完了。
- Suicaポイントプログラム
- Suicaのポイントプログラム。100円で1ポイント付与され、1ポイント1円で使用できる(還元率1.0%)。2017年にJRE POINTに統合。
- ビューサンクスポイント
- ビューカードのポイントプログラム。1,000円で最大6ポイント付与され、1ポイント2.5円で使用できる(還元率最大1.5%)。2018年にJRE POINTに統合。
実は、基本的な機能は今と変わっていません。
Suicaだけではなく、JRE POINTカードの提示やビューカードの使用でそれぞれのポイントが貯まりました。
ただし、ビューサンクスポイントの還元率だけは、分かりにくいです。
移行後のJRE POINTは1ポイント1円として取り扱うため、1,000円で最大15ポイント(従来の2.5倍)還元となりました。
また、移行時に既に取得していたビューサンクスポイントは、2.5倍になってJRE POINTに移行しました。
等価で移行が完了しています。
JRE POINTを使用する
JRE POINTは、大きく分けて以下の2通りの使用方法があります。
- 会計時に1ポイント1円として使用する
- Suicaにチャージしたり、商品と交換する(従来のビューサンクスポイント)
いずれも、還元率は基本的に1ポイント1円です。
それ以上の還元率になるケースもありますので、以下に記載します。
ルミネ商品券と交換する
ルミネ商品券と交換する場合は、24,400ポイントで30,000円の商品券と交換できます。
これは、還元率が1.2倍に増えます。
ビューカードでSuicaへチャージしてポイントを貯めた場合、1.5%の1.2倍なので1.8%です。
また、そのSuicaで加盟店の支払いを行っていた場合は、+1.0%で2.5%の1.2倍、3.0%となります。
Suicaグリーン券と交換する
また、2019年7月までは期間限定で600ポイントでSuicaグリーン券と交換できます。
グリーン券の価格は、以下の通りです。
営業キロ | 平日 | ホリデー |
---|---|---|
50kmまで | 770円 | 570円 |
50km以上 | 980円 | 780円 |
いずれも、事前に購入した場合の料金です。
念のためですが、車内で購入する場合は、+260円になります。
平日50km以上のグリーン車で利用する場合は、還元率は1.6倍になります。
ビューカードでSuicaへチャージしてポイントを貯めた場合、1.5%の1.6倍なので2.4%です。
また、そのSuicaで加盟店の支払いを行っていた場合は、+1.0%で2.5%の1.6倍、驚異の4.0%のとなります。
Suicaのお得な利用方法とは
まとめですが、Suicaは以下のように利用することで、高還元率を得ることができます。
手順 | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
ビューカードでSuicaにチャージする | 1.5% | |
加盟店でSuicaで支払う | 1.0% | |
JRE POINTをグリーン券と交換する | - | 還元率1.6倍 |
合計 | 4.0% = (1.5% + 1.0%) * 1.6 |
グリーン券と交換しない場合においても、ポイントの二重取りで還元率2.5%は得られます。
加盟店が限定されていることさえ除けば、還元率はかなり高いです。
最後に
Suicaとそのポイントプログラム、JRE POINTに関してまとめてみました。
JRE POINTは共通ポイントのような位置付けなので、まだまだ活用法がありそうです。
少なくとも、ここにクレジットカード関係が絡んでくると、より複雑になります。
JREカードなるクレジットカードも、新しく登場していますので。
よりお得な活用法があれば、随時記事にまとめます。
以下、関連記事です。
ビュー・スイカカードについては、こちらの記事にまとめています。
Suicaを利用する上では、欠かすことのできないクレジットカードです。
モバイルSuicaの使い方とメリットについて、まとめています。
ゆきたんたんは、モバイルSuicaを利用しています。
JREポイントカードの発行方法については、こちらの記事にまとめています。
東京駅版の発行方法についても、記載しています。
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