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外貨預金は高金利で年2%超。メリットとデメリット、リスクのまとめ

日本円は金利が低いので、高金利通貨で外貨預金

日本円の定期預金は、金利0.01%です。
100万円を1年間預けた場合、1年後に100円がもらえる計算です。
これでは、定期預金をわざわざ行うメリットは少ないです。

勿論、定期預金を否定はしません。
ゆきたんたんも、いくつかの定期預金を行っています。
金利を理解し、目的のある定期預金は良いと考えています。

しかし、ちょっと金利を理解すると、外貨預金の存在に気付きます。

日本人でも馴染み深い米ドルの金利は、約2%と日本円の200倍です。
ここで、100万円の例を米ドルに置き換えてみます。
為替レートは分かりやすいように、1ドル100円に設定します。
この場合、1万ドル(100万円)が1年後に1万200ドル(102万円)になる計算です。

これなら、日本円で定期預金を組むよりも米ドルで定期預金を組んだ方がお得です。
他にもトルコリラや豪ドルなど、高金利通貨と呼ばれる金利の高い通貨もあります。

何故金利が高いのか、外貨預金は本当にお得なのか。
そんな、外貨預金についてのご紹介です。



外貨預金の仕組みとは

外貨預金は、基本的に円預金と仕組みは変わりません。
違いは、銀行に預けるお金が日本円か、外貨かということです。

外貨の場合は、日本円で外貨を購入し、購入した外貨を預け入れます。
日本円に払い出す際には、外貨を売却して日本円に戻します。
この時に参考となるレートが、為替レートです。

1ドル120円の為替レートで120万円分のドルを購入すると、1万ドルになります。
これを年2%で定期預金を組むと、1年後には1万200ドルです。
金利分が増えたのでドルを売却しますが、この時の為替レートは1ドル100円とします。
この場合、1万200ドルを売却して102万円の日本円が手に入ります。

為替レートの影響により、元本割れしています。
高金利が魅力で預け入れているにも関わらず、元本割れをしては本末転倒です。
しかし外貨預金は元本保証ではなく、為替リスクによる元本割れが発生し得ます。

また、外貨の購入時と売却時には、為替手数料という名の手数料がかかります。
為替レートに一定の手数料が上乗せされます。

ソニー銀行の為替手数料

為替手数料の具体例として、ソニー銀行の例を挙げます。
ソニー銀行の場合は、優遇プログラムのClub Sのステージ次第で為替手数料が変わります。

ステージなし シルバー ゴールド プラチナ
15銭(優遇なし) 10銭 7銭 4銭

ステージなしで為替手数料が1ドルあたり15銭です。
為替レートは、基準レートとそれに対する購入レート(TTS)と売却レート(TTB)で決められます。
基準レートを110.00円とすると、それぞれのレートは以下の通りです。

売却レート
(TTB)
基準レート 購入レート
(TTS)
109.85円 110.00円 110.15円

このレートは、1ドルあたりの日本円を示しています。

1ドルを110.15円で購入して、そのまま109.85円で売却すると、ちょっとだけ損します。
この差分が為替手数料であり、銀行側の取り分になります。
為替手数料は安い方が利用者は嬉しいので、優遇プログラムのステージが上がると最安4銭になります。


外貨預金のメリット

外貨預金のメリットは、以下の3点です。

  • 為替変動による利益を得ることができる
  • 金利が高く、定期預金でも利益が出る
  • 通貨を分散することにより、リスク分散が可能となる

特に大きいメリットが、為替変動による利益です。
前述の例について、利益が出るパターンは以下の通りです。

1ドル100円の為替レートで100万円分のドルを購入すると、1万ドルになります。
これを年2%で定期預金を組むと、1年後には1万200ドルです。
金利分が増えたのでドルを売却しますが、この時の為替レートは1ドル120円とします。
この場合、1万200ドルを売却して122万4,000円の日本円が手に入ります。

金利分以上の利益が出る計算になります。


外貨預金のデメリット

外貨預金のデメリットは、以下の2点です。

  • 為替変動や為替手数料により、元本割れする可能性がある
  • 預金保険制度の対象外である

外貨預金には、トルコリラや豪ドルといった高金利通貨があります。
高金利通貨は、通貨自体にリスクが高く、為替レートが急落する可能性があります。
そのため、通常の金利では買う人が少なくなってしまうので、金利を高くしています。

現在、トルコリラが急落中で、年初来で4割近く価値が減少しています。
ゆきたんたんはトルコリラは持っていませんが、決して他人事ではありません。
日本円が安全だからこそ、高金利通貨のリスクとデメリットを理解して外貨預金を利用したいです。

また、円預金の場合は、万が一金融機関が破綻した場合に元本1,000万円までと利息が保護されます。
これが預金保証制度です。
一方で、外貨預金の場合は、預金保証制度の対象外となります。


外貨預金とFXとの違い

外貨預金に関する話をすると、必ず引き合いに出るのがFXです。
確かにFXは、レバレッジを選択して取引することができます。
この時、レバレッジを掛けずに1倍で取引をすると、外貨預金と同じ効果を得られます。

この点については、好きな方を選んで良いです。

なぜなら、ここで議論している話は貯蓄が良いか、投資が良いかという話と同じです。
FXが投資なのか投機なのかは、別の機会に議論したい話題ではありますが。

FXの場合は、頻繁に取引してしまう、レバレッジが魅力的であるといった誘惑があります。
自分を律する意味で外貨預金で定期預金を選択する、ということも立派な理由になります。


外貨預金の活用方法

ゆきたんたんは、ソニー銀行での外貨預金をおすすめしています。
為替手数料がとても低く、金利が高いです。
また、Sony Bank WALLETを活用することで、外貨を外貨のまま利用できます。

Sony Bank WALLETは、とても便利です。
海外旅行の際に、通貨が対応していれば必ず持って行きましょう。
外貨の購入タイミングを分散させて積み立てを行い、海外で一気に利用することもできます。


最後に

外貨預金では、高金利が魅力的に思えますが、結局は為替レート次第で損益が決まります。
長期間運用を行うと、為替レートによる損分を金利で埋めることができるタイミングがあります。
実質利益なしとなりますが、それでも良いと思える気持ちが大切です。

為替差益による利益が出たら嬉しいですが、未来の為替レートは誰にも分かりません。
そのため、将来の利益を夢見て投資をするのも良いのではないでしょうか。
外貨預金は預金という名前ですが、元本割れの可能性がある投資商品です。
投資は自己責任でお願いします。


以下、関連記事です。

ソニー銀行をメインバンクとすることのメリットについて、以下の記事でまとめています。

Sony Bank WALLETの紹介については、こちらの記事です。

貯金を増やす意味では、外貨預金以外にも米国株でのインデックス投資をおすすめしています。


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