投資信託で債券を購入する
当ブログでは、投資信託や債券についての記事を多く記載しています。
個別株は値動きが大きく、おすすめするほどの勉強ができていないためです。
他方、株主優待については、目に見える商品のため、おすすめ記事を記載しています。
そんな当ブログでまだご紹介していない種類の商品として、債券に連動する投資信託があります。
大きな分類としては、勿論投資信託ですが、その中でも特別な商品だと考えています。
株価指数に連動する投資信託とは異なり、値動きがマイルドになります。
今回はそんな、債券に連動する投資信託のご紹介です。
どんなメリットがあるか、連動指数が債権となるとどうなるか。
そういった部分について、まとめます。
債券のメリットと債券市場に連動する投資信託のメリット
そもそも債権は、満期日に利子をもらうことで利益を出すことができます。
満期日まで時間が必要となるため、定期預金と同様に考えることができます。
定期預金との違いは、発行体が国や企業など、様々なものがあることです。
債券は、満期日まで保有することで、確実に利子をもらうことができます。
満期日の前に発行体が破綻、倒産すると元本割れする可能性があります。
安全性が高い商品ですが、流動性が低いことがメリットです。
債券市場に連動する投資信託は、通常の投資信託同様、日々基準価格が変動します。
基準価格は債券市場に連動し、満期日という考え方はありません。
値動きは比較的マイルドですが、流動性は高いことがメリットです。
それぞれのメリットを一覧化すると、以下の通りです。
参考として、株価指数に連動する投資信託との比較を記載します。
項目 | 債券 | 投資信託(債券市場) | 投資信託(株価指数) |
---|---|---|---|
元本保証 | 〇 (満期時) |
× | × |
値動き | 小さい | 小さい | 大きい |
流動性 | 低い | 高い | 高い |
このように、債券市場に連動する投資信託は、債券と投資信託の中間に位置します。
あくまで概念のため、全ての商品がこの表の通りに当てはまるわけではない点はご注意下さい。
ポートフォリオに債券を組み込む必要性
各所でポートフォリオには、債券を組み込むようなアドバイスを目にします。
これは、株式100%の投資では暴落時のダメージが大きいためです。
株価が堅調なタイミングでは問題ないですが、リーマンショック級の暴落時は影響が大きいです。
株式は、最悪の場合、およそ50%まで減少します。
それでも問題ないという方は、株式100%のポートフォリオを組むことが可能です。
問題がある方は、債券を組み込むことで、暴落時のダメージを減らすことが可能です。
一方で、ポートフォリオに組み込む要素は、債券でなければならない理由はありません。
キャッシュポジションを高め、現金を持つことでも暴落時のダメージを減少できます。
また、今回おすすめする債券市場に連動する投資信託でも同様の効果が得られます。
それでも債券がおすすめされている理由は、利益を得ることができるためです。
現金と比較して流動性は低くなりますが、安全性が高く、利益が発生します。
そのため、ポートフォリオには債券を組み込むことがおすすめされています。
おすすめの投資信託
債券市場に連動する投資信託は、大きく分けて2つの種類があります。
- 国内債券市場に連動
- 海外債券市場に連動
国内債券市場に連動する投資信託は、値動きが小さいです。
海外債券市場の方が、まだ値動きは大きいです。
それぞれのおすすめについて、いくつかご紹介です。
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
みんな大好き、eMAXIS Slimシリーズの国内債券です。
信託報酬率が0.15012%と、とても低いことが特徴です。
ノーロードで積立にも対応しています。
基準価格は設定来、山谷はありますが、約50円上昇しています。
この値幅の小ささが、債券市場に連動する投資信託の特徴です。
ちなみに、グラフ中の「D」の表記は分配金のタイミングですが、実績としては0円です。
三井住友・日本債券インデックス・ファンド
日本債券のインデックスファンドとして、こちらもご紹介です。
信託報酬率は、0.1728%でノーロードです。
純資産が641億円もある、とても大きなファンドです。
2002年より発売されている商品のため、基準価格は右肩上がりの上昇を続けています。
こちらも、分配金は0円です。
eMAXIS Slim 海外債券インデックス
最後に、eMAXIS Slimシリーズの海外債券です。
信託報酬率は、0.1836%でノーロードです。
設定日が2017年と新しいファンドですが、300円ほど右肩上がりの上昇をしています。
最後に
今回は、債券市場に連動する投資信託について、まとめてみました。
投資信託の中でも、比較的地味な印象があるファンドが多いです。
値上がり益が出にくいため、主流にはならないイメージです。
また、あまりに値動きが小さいと、手数料負けしてしまう可能性があります。
投資信託の場合、信託報酬率が発生していますので。
債券を普通に購入した場合と比較して、どちらがお得かは考え方次第です。
ゆきたんたんは、一攫千金を目指す投資は実施しておりません。
長期に積み立て、最終的に退場しない投資を目指しています。
個人レベルで投資を行う場合、短期で結果を出す必要がありません。
最後に負けていなければ、と考えています。
それでも、投資は自己責任でお願いします。
以下、関連記事です。
eMAXIS Slimシリーズは、おすすめの投資信託です。
NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAのいずれでも積立投資をおすすめします。
マネックス証券は、社債としてマネックス債を発行しています。
既に募集停止していますが、気温連動型など、ユニークな商品があります。
ゆきたんたんは、マネックス証券をメインに利用しています。
マネックス証券については、以下で記事にまとめています。
図解入門ビジネス 最新債券の基本とカラクリがよ~くわかる本[第3版]
- 作者: 久保田博幸
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2016/06/22
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