サラリーマンゆきたんたんの育児と投資と財テクと

毎日を楽しく生きるために、投資と財テクのお役立ち情報を

外貨建MMFは、定期預金よりも手軽で高金利。待機資金の退避先に

外貨建MMFとは

外貨をお持ちの方は、どのような運用を行っているのでしょうか。
米国株をはじめとした外国株や、外貨預金、FXといった運用が考えられます。
今回はその他の運用方法として、外貨建てMMFのご紹介です。

外貨建MMFとは、格付の高い外貨建ての短期証券に投資する投資信託です。
MMFはMoney Market Fundの略称です。
投資先としては、米ドル、カナダドル、豪ドル、南アフリカランド、トルコリラなどがあります。

外貨建MMFは、証券会社での取り扱いとなっています。
証券口座を開設したことがない方は、馴染みがないかもしれません。

というわけで、外貨建MMFのメリット、デメリットについてまとめます。



外貨建MMFのメリット

外貨建MMFのメリットは、以下の5点です。

  • 外貨預金よりも好利回り
  • 手数料無料で原則、いつでも解約自由の流動性の高さ
  • 少額から買付ができる
  • 分別管理により、万が一の場合も資産は保全される
  • 外貨建て運用を効率的に行う

それぞれのメリットについて、後述します。
一番のメリットは、外貨預金よりも金利が高く、解約自由な点です。
こういった商品は、他にありません。

外貨預金よりも好利回り

外貨建MMFは、国内の金利よりも高い外国の公社債や短期金融商品に投資することで好利回りを目指します。
2018年11月15日現在、米ドルの外貨建MMFは1.6%前後の利回りとなります。
その他の通貨で言えば、トルコリラで23%という利回りが設定されています。

これらは、いずれも外貨預金よりも高い利回りです。
外貨定期預金と比較した場合、初めて勝負になることがあります。
ソニー銀行の外貨定期預金(米ドル)は、3ヵ月もので1.8%の利回りになります。

次に紹介するメリットの通り、流動性の高さが外貨建MMFの魅力でもあります。
外貨預金のように取り扱うことができ、高利回りという良いことづくめの商品です。

手数料無料で原則、いつでも解約自由の流動性の高さ

外貨建MMFは、購入日の翌営業日から売却可能です。
購入、売却に伴う手数料はかかりません
そのため、定期預金よりも流動性高く利用することができます。

ちなみに、外貨建MMFで発生するコストとしては、為替手数料が発生します。
マネックス証券、SBI証券、楽天証券などのネット証券は、米ドルの場合25銭の為替手数料です。
SBI証券に関しては、住信SBIネット銀行経由で為替手数料を低くすることができます。

少額から買付ができる

ネット証券の場合、外貨建MMFは約1,000円から申し込むことができます。
投資と言えば、まとまった金額で行うものというイメージがあります。
しかし実際には、少額でも投資を行うことができます。

外貨建MMFについては、その最たるものです。
投資信託に分類される商品ですので、希望額分を購入することができます。
為替によって差益は発生しますが、株価などの価格を気にする必要はありません。

分別管理により、万が一の場合も資産は保全される

外貨建MMFは、分別管理の対象です。
万が一証券会社が破綻した場合においても、資産は保全されます。

この点も、外貨預金と異なる点です。
外貨預金は、預金保険の対象外です。

万が一のことは考えたくありませんが、万が一の場合にも資産が保全されるとなると安心感が違います。
最悪を想定することは大切ですが、万が一を意識しながら運用するのは精神衛生上良くないです。
心配事は、少しでも少ない方が良いです。

外貨建て運用を効率的に行う

外貨建MMFを利用することで、外貨建ての運用を効率的に行うことができます。
米国株を売却後、再投資までの期間は外貨建MMFに一時的に預けることも選択肢です。
預り金のままだと金利が発生するわけではないので、外貨建MMFの方がお得です。

そのように運用を行うことで、少しでも利回り高く運用することができます。
これは、ここまで記載した4つのメリットのまとめに近い形です。


外貨建MMFのデメリット

外貨建MMFのデメリットは、以下の3点です。

  • 元本割れの可能性がある
  • 為替の影響を受ける
  • 信託報酬や利益に対する税金が発生する

いずれも、運用を行う上では発生し得るデメリットです。
仕方ない部分が大きいです。
これらのデメリットを理解した上で、外貨建MMFを利用することが大切です。


最後に

外貨建MMFは、スポットで購入、売却することが可能です。
定期預金のように、明確な運用期間が定められているものでもありません。
好きなタイミングで運用を行い、好きなタイミングで終了することも可能です。

証券会社によっては、積立の設定を行うことも可能です。
確実に外貨を積み立てたい場合には、外貨建MMFの積立設定も選択肢になり得ます。
一定額が貯まったところで、ETFに切り替えるという運用も良いです。

外貨預金との比較で、メリットが大きい外貨建MMFです。
メリットを書き始めたら、それだけでかなりの分量となりました。
実際、便利に利用することで利回りを高めることができます。

米国株や外貨預金だけではなく、外貨建MMFも利用してみることもおすすめです。
しかし、投資商品の1つであり、元本割れする可能性がある点はお含みおき下さい。
その上で、自己責任での投資をお願いします。


以下、関連記事です。

ゆきたんたんは、米国株ETFの中でもIVVをおすすめしています。
IVVに積み立てるメリットについては、こちらの記事にまとめています。

外貨預金のメリットは、こちらの記事にまとめています。
仕組みを理解して、利用方法まで検討することができれば便利な商品です。

ゆきたんたんは、マネックス証券をメインに利用しています。
マネックス証券に関する記事は、こちらです。


上手にはじめる外貨預金 (株やFXを知らなくてもできる外貨運用スタートガイド)

上手にはじめる外貨預金 (株やFXを知らなくてもできる外貨運用スタートガイド)