医療保険は、掛け捨ての終身医療が人気です
保険を検討する上で、医療保険は本当に必要か悩ましい商品です。
死亡保険は万が一の場合に備えるため、多くの方が必要です。
一方で、医療保険は健康でさえいれば、加入が不要です。
ネット上でも医療保険は必要と言う方と、不要と言う方がいます。
今回は医療保険の考え方について、まとめます。
ちなみに、ゆきたんたんは医療保険に加入しています。
商品としては、掛け捨ての終身医療です。
医療保険に対する基本的な考え方
保険は基本的に、「何か」がなければ損をする仕組みになっています。
一方で、医療保険の支払事由には、該当しない方が基本的には幸せです。
入院しない、手術しない、ガンが見付からない、その方が幸せです。
そのため、損得だけで保険が必要か不要かを考えるのは論点がズレています。
医療保険で元を取れる方は少数ですし、それなりの病が見付かっているはずです。
「何か」が発生した場合、その後、金銭面で困窮することなく生活できるかどうか。
それこそが、医療保険に加入するかどうかの判断基準です。
最近では、満期で祝い金が受け取れる医療保険も発売されています。
返戻率などを踏まえると、掛け捨ての方が良いと判断できます。
医療保険が必要なケース
医療保険が必要なケースは、以下のようなケースです。
具体的な例をいくつか明記します。
- 高額療養費制度の対象外となる金額が膨らむケース
- 「何か」が発生して入院等をした場合、医療費が支払えないケース
- 先進医療を積極的に受診するケース
- 入院が長期化し、何年も入院が必要となるケース
それぞれのケースについて、詳細化します。
高額療養費制度の対象外となる金額が膨らむケース
高額療養費制度は、収入によって1ヵ月に支払うべき医療費が決められています。
医療費がおおよそ26万7000円を超えたら、自己負担は1%で良いと定められています。
それ以上の請求については、超過分が返納されます。
所得区分 | 自己負担限度額 | 1ヵ月の医療費が 100万円の場合 |
---|---|---|
年収約1,160万円~ | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% | 254,180円 |
年収約770万円 ~約1,160万円 |
167,400円+(医療費-558,000円)×1% | 171,820円 |
年収約370万円 ~約770万円 |
80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 87,430円 |
~年収約370万円 | 57,600円 | 57,600円 |
住民税非課税 | 35,400円 | 35,400円 |
高額療養費制度の対象外となり得る事項は、以下の2つです。
他にも注意事項はありますが、代表ケースだけの記載です。
- やむを得ない場合を除く、差額ベッド代
- 先進医療
差額ベッド代は、病室がいっぱいで病院側から個室を提案されない限り、対象外です。
入院中は個室で過ごしたい、などの希望があれば、それを目的に医療保険に加入する必要があります。
また、先進医療については、医療費が全額自己負担です。
先進医療は医療費が高く、数百万円も掛かるケースがあります。
これらのケースに備えて、医療保険に加入しておくことは良いと考えます。
「何か」が発生して入院等をした場合、医療費が支払えないケース
入院に限らず、手術の場合においても、貯金が心許ない方は医療費を支払えない可能性があります。
そのような方は、医療保険が必要となります。
健康に自信がない方は、医療保険に加入した方が良いです。
いつ何時、どのような不幸が訪れるか分かりません。
先進医療を積極的に受診するケース
高額療養費制度においても触れましたが、先進医療は自己負担です。
先進医療を受ける必要がないケースが一番良いですが、万が一の場合は先進医療も治療の選択肢です。
医療保険で付保できる先進医療特約は、保険料が安いです。
1カ月あたり、100円前後であることが多いです。
それに対して、先進医療の治療費は200万円や300万円掛かることがあります。
そのため、こういう書き方はいまいちですが、コスパは大変に高いです。
万が一に備えるという意味では、一番合理的であると考えます。
入院が長期化し、何年も入院が必要となるケース
近年は医療技術が進歩し、日帰りで治療できるケースが多くなっています。
入院が長期化するケースは、少なくなりつつあります。
しかし、病状によっては、長期入院が避けられないケースがあります。
厚生労働省ホームページでは、患者調査の概況を公表しています。
入院日数 | 割合(%) |
---|---|
0~14日 | 67.0 |
15~30日 | 16.2 |
1~3ヵ月 | 12.6 |
3~6ヵ月 | 2.6 |
6ヵ月以上 | 1.6 |
当たり前の話ですが、一部の方は入院が長期化します。
そういった場合において、備えられるだけの預貯金があるかどうかがポイントです。
医療保険が不要な方とは
医療保険が不要な方は、ここまで書いたケースのいずれにも当てはまらない方です。
- 預貯金が十分にあり、長期入院しても問題ない方
- 健康に自信があり、保険料を損と考える方
- 個室での入院、先進医療など高額療養費制度の対象外となる治療が不要な方
こういった考えをお持ちの方は、医療保険が不要です。
医療保険が必要な方はある意味、お金で安心を買っている側面もあります。
その考え方に同調できるかどうか、そこがポイントです。
預貯金が十分にある方は、医療保険に加入する必要が全くありません。
最後に
今回は、医療保険に対する考え方についてまとめてみました。
具体的な商品をご紹介するところまで、辿り着いていません。
それだけ、語るべき内容が多いテーマです。
終身型の医療保険は、インフレや時代の流れについていけない可能性があります。
現在、入院日額は5,000円や10,000円が主流です。
今後インフレが発生した場合、日額50,000円が主流となる日がくるかもしれません。
また、現在定められている先進医療技術は、今後どんどん追加される可能性があります。
どこまで柔軟に対応するか、各保険会社の対応が気になるところです。
ゆきたんたんは、入院日額3,000円の最小の医療保険に加入しています。
一部疾病については、入院日数無制限です。
そして、先進医療特約を付保しています。
これにより、長期入院と先進医療に備えています。
がんに対する備えが少し不足している気もしますが、それは今後検討していきたいと考えています。
生命保険としては、米ドル建終身保険をおすすめしています。
ソニー生命の紹介記事は、こちらです。
ゆきたんたんは、学資保険が不要と考えています。
学資保険の代わりに終身保険をおすすめしています。
ダイナースクラブでは、保険コンサルティングサービスが利用できます。
利用した際のことを、記事にまとめています。