大学の入学金は、約100万円が必要
いきなりですが、ゆきたんたんの愛娘は、現在0歳です。
まだまだ大学のことを考えるには、ちょっと早過ぎるかもしれません。
それでも、選択肢の一つとして、大学進学は考慮した方が良いと思います。
今から大学の入学金を準備しても、決して早過ぎるということはありません。
入学初年度は大学や学部学科にもよりますが、入学金を含めて約100万円が必要とされています。
これだけの大金を準備するにあたっては、長期の準備期間があると良いです。
長期の準備期間があれば、それだけ余裕が持てることになります。
短期で貯金をしようとしても、なかなか思うように貯められないのが一般的です。
ゆきたんたんは、大学進学に向けた準備の一環として、ジュニアNISAを開設しました。
勿論、愛娘名義です。
今回は、ジュニアNISAとその活用法について、まとめます。
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAは、未成年者(0~19歳)を対象とした少額投資非課税制度です。
年間80万円分の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。
非課税期間は5年間のため、80万円 × 5年間で総額400万円を投資することが可能です。
一覧にまとめると、以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
利用できる方 | 日本にお住まいの0歳~19歳の方(口座を開設する年の1月1日現在) |
非課税対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年80万円が上限 |
非課税期間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2016年~2023年 |
運用管理者 | 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等) |
払出し | 18歳までは払出し制限あり |
NISA全体に関連することですが、投資可能期間が限られている点も特徴です。
ジュニアNISAの場合は、2023年まで投資することが可能です。
この考え方については、後述します。
ジュニアNISA制度期間内に20歳になる場合
2023年時点の子供の年齢によって、2024年以降の非課税口座の取り扱いが変わります。
金融庁のHPには、以下の記載があります。
ジュニアNISA制度期間内に20歳になる場合には、20歳である年の1月1日に自動的にNISA口座が開設されます。この際、一般NISAにするか、つみたてNISAにするか選択することが可能です。一般NISAを選択した場合は、ジュニアNISAの未成年者口座(非課税口座)内の金融商品については、NISA口座に移すことができます。
つまり、ジュニアNISA制度期間内に20歳になる場合は、一般NISA口座への移管が可能となります。
分かりやすい図がありましたので、こちらも金融庁のHPから拝借します。
このケースはシームレスに移行できるため、あまり考えることがありません。
ジュニアNISAを開設して投資を行う方であれば、間違いなくNISA口座も開設するはずです。
なお、一般NISAも2023年までしか投資できないため、大多数の方はつみたてNISAを選択する形になるかと思います。
20歳になる前にジュニアNISA制度が終了してしまう場合
20歳になる前にジュニアNISA制度が終了してしまう場合は、ちょっとだけ複雑です。
継続管理勘定というロールオーバー用の取り扱いで、20歳になるまで非課税で保有することができます。
こちらも、金融庁のHPから拝借します。
継続保有が可能とのことですので、20歳までは非課税のメリットを最大限享受できます。
新規の買付はできないため、2023年までにどれだけ投資していたかがポイントになります。
一方で、継続管理勘定から売却すると払出し制限付き課税口座に移るため、通常の課税口座よりも制限があります。
教育資金を貯める目的で積み立てているとはいえ、同様に課税されるのであれば、通常の口座を選択すべきかと思います。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAのメリットは、以下の3点です。
- 最長20年間は非課税で保有可能
- 子供に投資を考えさせるきっかけになる
- 相続税を気にする必要がない
最長20年間は非課税で保有可能
ジュニアNISAは、2023年が1つのポイントでありながら、非課税期間は20年間が約束されています。
これだけの長期間であれば、多くの投資商品は値上がりすることが想定されます。
当然、投資の世界に確実なことはありません。
そして、今後の国の施策によっては、もっと短期で終了する可能性はあります。
それでも、払出しができない点も踏まえて、20年後を夢見て投資するのも面白いのではないでしょうか。
ゆきたんたんは、20年後がどのようになっているか考えながらジュニアNISAを運用しています。
子供に投資を考えさせるきっかけになる
お子さんがそれなりの年齢になっているのであれば、ご自身で投資をするのも良いと思います。
投資自体は決して怖いものではない、ということは学校では教えてくれません。
実際に、ご家庭で教える必要があるべき内容だと考えています。
中学生、高校生くらいであれば、楽しんで積極的に運用してくれそうですね。
小学生では、興味を持ってもらえたとしても、本質の理解にはまだまだ時間が掛かりそうですね。
ゆきたんたんの愛娘は、まだ0歳のため、ジュニアNISAの投資可能期間中には理解できないと思います。
その場合は、通常の課税口座で投資について教えられるようにします。
そして、「昔はジュニアNISAという制度があってね」なんて昔を懐かしんでみます。
相続税を気にする必要がない
本当はしっかり考えなければいけないことですが、子供にお金を渡す際には相続税が発生します。
一般的には、1年間に120万円までは相続税が非課税となります。
ジュニアNISAの資金拠出は運用管理者が行うため、年間80万円は拠出可能です。
年間120万円以上の贈与で相続税が発生する方は、他の税金との都合もありますので具体的なケースは控えさせて下さい。
ジュニアNISAのデメリット
ジュニアNISAのデメリットは、以下の1点です。
- 投資額の払出しに制限がある
とにかく、この1点に尽きます。
口座名義人が18歳になる前に投資資金の払出しを行うと、それまでの利益が課税対象となります。
課税額は、利益から約20%が税金として差し引かれます。
災害時などのやむを得ない場合は別ですが、そのような場合は、他に考えるべきことがありますね。
ジュニアNISAどころではないかと思いますので、ある意味例外です。
ジュニアNISAでのインデックス投資の積み立て
ゆきたんたんは、ジュニアNISAでインデックス投資を積み立てています。
理由は、投資可能期間が短く、継続管理勘定となる期間が長いためです。
個別株を検討すると、20年という長期間保有し続けることがリスクであると考えました。
状況によって売却、買い戻しができるのであれば、話は別なんですけどね。
具体的に積み立てている銘柄は、以下の通りです。
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
この2銘柄を積み立てています。
長期の積み立てであれば、コストの安いインデックス運用の投資信託を積み立てるべきと考えました。
20年間で成果を出せるアクティブ投信に自信がなかったというのも、正直なところですが。
最近ではS&P500も発売されたため、積み立ての検討をしています。
最後に
ゆきたんたんは教育資金について、ジュニアNISAをメインに準備します。
ジュニアNISAで200万円を準備することができれば、大学入学のタイミングに備えることができます。
それ以降は、保険と貯蓄で対応する予定です。
ジュニアNISAは少し変わった特徴のある制度ではありますが、20年間の非課税は魅力的です。
課税口座と組み合わせて、適切に長期の運用を行いたいと考えています。
保険については、ゆきたんたんは終身保険をおすすめしています。
学資保険では、万が一の場合に備えることができないためです。
また、投資を行っている方であれば、学資保険の返戻率の低さが気になると思います。
1つの商品で教育資金という大金を準備することは、難しいです。
貯蓄だけ、投資だけ、保険だけ、どれか1つだけではなく、バランスが大切だと考えています。
その上で、投資をより効率的に行うためには、ジュニアNISAを活用しましょう。
投資は自己責任です。
まして、ジュニアNISAは、子供のための投資です。
目先の利益に踊らされることなく、20年後の生活を夢見て着実に投資を行いましょう。
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