外貨建終身保険という選択肢
ゆきたんたんは、学資保険代わりとして米ドル建終身保険に加入しています。
学資保険代わりとは言っても、当然、死亡保障が必要でしたので選択しました。
死亡保険は定期保険で掛け捨て、と叫ばれて久しい今日ですが、
なぜ終身保険がお得なのかを記事にしたいと思います。
保険は、個々人で懐事情や考え方が異なりますので、
あくまでご参考としてお読み下さい。
外貨建終身保険とは
基本的な機能は、終身保険と同様です。
死亡保障が一生涯続きます。
違いは、保険金と保険料が外貨建で金額が決まります。
米ドル建の場合には、以下のようになります。
ソニー生命より、35歳男性のサンプルです。
- 保険金 100,000米ドル
- 保険料 176.20米ドル
保険金、保険料共に米ドルとなっているため、それぞれ為替レートに左右されます。
1ドルあたり約80円~120円の幅で推移したとして、保険金は以下の幅となります。
為替レート | 米ドル | 日本円 |
---|---|---|
80円 | 100,000米ドル | 800万円 |
100円 | 100,000米ドル | 1,000万円 |
120円 | 100,000米ドル | 1,200万円 |
その差、約400万円です。
この金額の幅が、為替リスクと呼ばれるものです。
一般的には、保険金が減ってしまうことは不安です。
これこそが、外貨建が一般受けしない理由です。
それでも、反対に増えることもあります。
まぁ、自分に掛けた死亡保険金が増えたところで、一銭ももらえないわけですが。
外貨建と円建の比較
円建と比較した場合、外貨建はどんなメリットがあるか考えてみます。
ソニー生命は先程のサンプルを利用し、比較対象はオリックス生命とします。
契約状態は、以下とします。
- 年齢:35歳
- 性別:男性
- 保険料払込期間:60歳
- 払込回数:月払
保険商品 | 保険金 | 保険料 | 為替レート |
---|---|---|---|
ソニー生命 米ドル建終身保険 |
100,000米ドル | 176.20.米ドル | 米ドル建表記 |
ソニー生命 米ドル建終身保険 |
800万円 | 14,096円 | 1ドル = 80円 |
ソニー生命 米ドル建終身保険 |
1000万円 | 17,620円 | 1ドル = 100円 |
オリックス生命 終身保険 |
1000万円 | 26,760円 | |
ソニー生命 米ドル建終身保険 |
1200万円 | 21,144円 | 1ドル = 120円 |
オリックス生命 終身保険 |
1200万円 | 32,112円 |
米ドル建では、保険金、保険料が変動するリスクはありますが、同価格帯の円建よりも払込保険料がお得になります。
また、払込期間中は円高(1ドル = 80円)で、保険金受取時に円安(1ドル = 120円)となる場合は、外貨建のメリットを最大限活用することができます。
実際には、ここまで単純にはなりませんので、あくまで一例となります。
ソニー生命の米ドル建終身保険が持つメリット
ここまでで、外貨建ての終身保険のメリットを理解頂けたかと思います。
その上でソニー生命をおすすめする理由は、為替手数料の安さです。
為替手数料はわずか0.01円/1米ドル
円で保険料を払い込む場合や、円で保険金、解約返戻金等を受け取る場合、為替手数料が発生します。
ソニー生命では、その為替手数料が0.01円/1米ドルです。
他社の多くは、0.50円/1米ドルの設定をします。
手数料は保険とは関係なく支払うお金ですので、少なければ少ない方がいいですよね。
これがソニー生命をおすすめする理由です。
ちなみに、ソニー生命はクレジットカードでの支払いができません。
それは、余計な手数料を取らなくていいようにするためです。
クレジットカード払いが大好きなゆきたんたんも、甘んじて口座振替としています。
終身保険と定期保険の比較
冒頭に記載しましたが、近年は定期保険がおすすめされることが多いです。
掛け捨てのとにかく安い保険料で、より多くの保険金を設定できます。
要するに、コスパがいいんですね。
それに対して終身保険は、低解約返戻金型が主流となっています。
低解約返戻金型は、保険料の払込期間中に解約をした場合、戻ってくるお金(解約返戻金)が低く設定されています。
その分、払い込む保険料そのものを安くすることができます。
先程の35歳男性のケースで、60歳時点のお金事情を確認してみます。
分かりやすくオリックス生命の円建保険で比較します。
- 年齢:35歳
- 性別:男性
- 保険料払込期間:60歳
払込回数:月払
定期保険
- 保険期間:60歳
- 保険料:2,308円
終身保険
- 保険期間:終身
- 保険料:26,760円
保険商品 | 保険金 | 払込保険料累計 | 解約返戻金 | 差額 |
---|---|---|---|---|
定期保険 | 1,000万円 | 692,400円 | 0円 | -692,400円 |
終身保険 | 1,000万円 | 8,028,000円 | 8,603,700円 | 575,700円 |
定期保険と終身保険の差額は、約130万円にもなります。
これでも、本当に定期保険がお得なのでしょうか。
外貨建終身保険は、こんな方におすすめ
そもそも終身保険は払い込む保険料が多いものの、トータルで見ると返戻金があるため、最終的には利益が出ます。
これが外貨建ともなると、利益の幅はさらに大きくなります。
為替リスクがあるということは、プラスにもマイナスにもなり得るという振れ幅があるということです。
最終的にマイナスになったとしても、定期保険よりはお得な範囲で着地すると考えています。
当然、将来の為替レートは分かりませんが。
単純に保険料を払い込む余力のある方は、終身保険がおすすめです。
投資の世界と同じで、お金は多ければ多いほど選択肢が増えます。
これこそが、お金を持つ理由だとゆきたんたんは考えています。
最後に
日本で生活している限り、最終的に資産は円建となります。
米ドルのままでは、生活ができないので。
それでも、通貨を分散して、円安の場合にお得と思える日が来たら嬉しいと考えています。
そんな考えを持てるかどうかが、外貨建ての商品を選べるかの分かれ目です。
単純な保険商品よりもリスクは大きいため、リスクを正しく捉える必要があります。
ここでいうリスクは、損をするという意味ではなく、損得の振れ幅が大きいという意味です。
何十年後かに笑える日が来ることを夢見て、今から種まきをしているわけです。
保険も投資と同じく、自己責任での判断が必要となります。
何が自分に合っているかをもう一度検討してみて下さい。
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